特恵関税

本来特定の国家グループ内において,相互の輸出品にとくに低い関税率を設定したり、相互に関税をゼロにすることにより、グループ内の貿易拡大を意図するものである。
現在では、この特恵関税が先進国と発展途上国の間の問題に拡大され、前者の後者に対する経済協力の重要な一環とみなされるに至っている。具体的には先進国が発展途上国の製品・半製品に対する関税を一方的に軽減ないし撤廃し、同種の産品の他の先進国からの輸入に対しては従来どおりの関税を賦課する措置をいう。